一つ屋根の下で
こたきひろし

一つ屋根の下で
ヒトの男と女が
女と男が
つがいになれば

一つ屋根の下で
飲んだり食べたり
着たり脱いだり
一つのベッドで
よがらせたり
よがったり

その結果
ヒトの数が増えたから
ファミリーになった
訳で

一つ屋根の下で
棲み始めた最初は
そんなことは
眼中になくて
ただただ
男と女が
それぞれにしか持っていないもので
双方に空いた穴を塞ぎあっただけなのだ
と思う

とても抽象的な物言いだけど
男と女を接着させて離れなくさせるのは
勿論
愛情という
アロンアルファーの
存在があっての事だ
けれど


自由詩 一つ屋根の下で Copyright こたきひろし 2018-12-26 22:40:32
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