優雅であざやかでそれは孤独で
十一月の失敗作


愛を言葉にかえるようになってから
何かがこわれてきたみたい

一途であればあるほど他人の嘲笑をさそうもの


夜を与えることで運命の主導権を手にしたつもりです

愚かだなんて言わないで


誠実な悪意ほど心を狂わせる


当てつけのような愛を繰り返すことで
嫉妬を誤魔化している


愚かだなんて言わないで



二度と会わないとわかっているから躊躇うこともない
名前も知らないままでいい


当てつけの愛


安っぽい身体を捧げるふしだらな夜

孤独の手前の居心地が優しくて悲しい



自由詩 優雅であざやかでそれは孤独で Copyright 十一月の失敗作 2018-12-25 22:17:48縦
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