窓の外には雨が降る
犬絵

おもう
おもわれる
おもいたい
おもわなければ
おもう、おもい
おもい。

どうしてもおもいどおりに
ならないとき
諦めて
しまう
そのまえに
もう
このおもい
伝わらるなら
どうなってもよい
からと
死、んでも
よい
からと
だからと
だから、闘え、と。

路地裏に
風、
吹きすさぶ
街を
ゆくのは
夢の
暗さか
寒さか

裸の心を
みせても
傷つかなく
なれ。

裸の心を
切り裂いて
風は
冷たい
すべてを
捨てたい。

そして
さまざまな
にちじょうや
せいかつや
くらしむきや
たつきが
わかって
いる
はずな

なのに
なにも
かも
理解(わか)ってしまった
冬の暗い部屋で
窓の外には
闇が訪う静かすぎる夜の雨が降る
雨が
降る
冷たい
息を吸う
冷たい
雨が
降る
ほお切る
風が
吹き
冷たい
雨が
降る
ひとり
声を
こらえきれず
泣いた
たましい


ワタシ
ヨワイ
ワタシ
ヨワイナ


おもう
おもわれる
おもいたい
おもわなければ
おもう、おもい
おもい。

どこへ
むけて
このおもい、
告げようか

おもう、おもい
おもい

おもくて
すてたい
なか

嘘の
ように
だが
嘘では
なく
心の様(さま)まで
しろぬりにかえて
ひとつ
流れる
気持ち
どこへゆくと
おもう?

ただたましいは
めのまえの嘘を
嘘とたやすく見破った
上で
生きることが
つらくて
震えている

つらくても
震えるな
そんな
震えるな
と、いいきかせてみせても
震えが止まらない
止まらない
歯の鳴る音

は、は、は

と、むなしい
笑いも
笑わない


ワタシ、
ヨワイ、
ワタシ、
ヨワイナ











自由詩 窓の外には雨が降る Copyright 犬絵 2018-12-24 10:36:53
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