ユートピア
ミナト 螢

冷えた空気で
赤くなる鼻を
そっと押したら
どこまでも行こう

その腕に掴まり
守られながら
希望だけが
呼吸を浅くして

空を超え
海を遊び
エレベーターは
止まらずに動く

世界が進める
時間を忘れた
花畑に眠る
僕等の身体

捧げよう
今という甘い香り
腐らないままの
心を見せて


自由詩 ユートピア Copyright ミナト 螢 2018-12-18 09:18:46
notebook Home 戻る  過去 未来