アボカドの種
ペペロ

素粒子が光速の99%でぶつかる

わたしは反物質を採集する

そして夜

アボカドの種を飲み込む

宇宙の身近に

わたしの黒い意識に

死にいたる恐怖が点滅している


朝の青い

西の真上に

まんげつが美しい

江戸時代でも

メソポタミアの河畔でも

それはなにかに例えられて

名もないわたしに

愛でられていたのだった


素粒子が光速の99%でぶつかる

わたしは反物質を採集する

そして夜

アボカドの種を飲み込む

宇宙の身近に

わたしの黒い意識に

死にいたる恐怖が点滅している






自由詩 アボカドの種 Copyright ペペロ 2018-12-15 23:00:58
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