ROBIN
虹村 凌

ロビン。ロビン。ロビン。

その名を軽やかに呼ぼう。

ロビン。ロビン、ロビン。

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野口英世が千円札の顔と言うのはオカシイ。
あんなに金にだらしがなかった人物が、何故に千円札の顔なのか。
俺にとって一番使用する事が多いお札であり、一番良く目にするお札である。

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知らない事が多すぎる。要らない物が多すぎる。

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敵が居ない時、人々の手は震える。
他人の不幸せを探している。
それでも、手も足も出ない。
そして、何時しか尻尾を出す。
人々はそれに飛びつき、そして打ちのめす。

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ロビン。ロビン。ロビン。

世界はまだ、満ち足りていない。

ロビン。ロビン。ロビン。

人々はまだ、満ち足りていない。

人々には、限りがない。

その欲にも、才能にも、限りが無い。

ロビン。ロビン。

人々は進化し続ける。

ロビン。

気が狂いそうな長い日々を。

ロビン。ロビン。ロビン。

これまで人々は生きてきた。

ロビン。

人々は、生き過ぎたのかも知れない。

ロビン。ロビン。

叫んでも、もう声は届かない程に。

ロビン。

人々は腐ってしまったのだろうか。

ロビン。ロビン。ロビン。

ロビン。ロビン。ロビン。

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世界は、元々平等には出来ていない。
神サマが、そう作ったように見える。
太陽が眩しいので、色眼鏡を掛ければ、
本当とは違う事が見えてしまう。

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一度、完成される前には、
そのものを、破壊しなけれなならない。











シャララ。シャララ。



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ロビン。

煙草を、吸いに行こう。




自由詩 ROBIN Copyright 虹村 凌 2005-03-26 05:18:50
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「うにいくら丼」