ハロウィンのともし火
犬絵


明るい
化物
佇んで
いる
月が
照る
夜道
街灯
白く
光る
佇んで
いる
明るい
化物


土色

こども
たちが
笑い
ながら
夜の
街を
華やぐ
アーケード






破って
闊歩
するよ


独りが
怖い

湿った
暗い



とりっく
おあ
とりいと



誰も
自分が
一番
可愛い
可愛い
もんさと
言い
放つ
化物


夜道
ゆく
化物

瞳を
隠さず
ゆく
その血
飲むのは
独りを
怖れず
美しく
羽ばたく
吸血鬼

きく


この
ハロウィン

夜なら
心に
いっぽん
ともし火
ともし
それで
心の
水底
照らす



変わり
果てて
すごす
ひとよ

また
いいかも
しれない
から







自由詩 ハロウィンのともし火 Copyright 犬絵 2018-10-27 07:53:21
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