安産難産
腰国改修

あなた、安産型?それとも難産型?

と、これは諸氏に何となく訊ねた詩作の心持ち。あー、書けない!あー、スランプだと臆面もなく言ってしまう人がいる。野球でもそうだが、誰かが言っていた。スランプは名選手だけのもの、と。我々凡夫が「あー、書けない!」と言えば「それが、どうした?」、「あー、スランプだ」と言えば「100年早いわ」、「チッ、死ね」てなことになる。

詩を書くのに無理矢理感があると得てして「あー」となる人が結構多い。真面目に話すと、そんなときは、使い古された手、待てば海路の日和あり、とか、果報は寝て待て。

それよりも何よりも「あー!書けない」、「あー!スランプだ」などと精神のお漏らし、いや、精神の放尿in衆人環視的な振る舞いはまずやめたほうがいい。はしたないし、みっともない。

ただ、自ら、自分は詩作において安産型か?難産型か?これは、一度は自問してみるに限る。何事も一長一短。安産型が良いかというとそうでなかったり、難産型は致命的かというとそうでもなかったり。便通に喩えようかと思ったが辞めた。私は偽善者なので。

安産型、するする、ピョコピョコ、ミピョコポコ、合わせてポコポコムポココポ(言えねぇ)。これは、天才でも何でもない、また、言葉や詩が降りてくる的なオカルト、カリスマなどは論外。あ、つまり安産型は節操がない。いやあ、旦那、こんち、これゃご機嫌で、という具合に何を書いても軽いし中身が無い。私などこのくちだが。

で、難産型。慌てるべからず。便秘で死んだ人は少ない。あ、便通へ流れてしまった。ふん、申し訳ない。いやいやだから難産型はひょっとしたら、ひょっとするのではないか。ウサギとカメのように、ある時突如天才的ランナーを追い抜くかもしれない。言葉も熟成されてぷんぷん。

と、まあ、中途半端ではありますが、安産難産の話はこれまで。皆様の詩の参道が開きますように。


散文(批評随筆小説等) 安産難産 Copyright 腰国改修 2018-10-26 11:15:03
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