メレンゲ
ミナト 螢
ボールペンの先で泡立てている
思いを言葉に変えられたなら
メレンゲのような柔らかい気持ち
心に挟んで飛んで行きたいよ
頭と背中を洗ってみたくて
側に行っても良いですかなんて
言えないセリフを残した手紙は
恥じらいと欲望を混ぜたもの
渡せないままのラブレターだけが
細かくちぎられて雪を降らせる
一方的な歩き方で転び
辿り着くまで這いつくばる未来
長く伸びた爪を切った後の
白いブーメランが戻って来れば
関節を曲げたその両腕で
抱き合うことが出来るのでしょうね
自由詩
メレンゲ
Copyright
ミナト 螢
2018-10-23 09:44:49