ハロウィンの夜
秋葉竹


ハロウィンに、
魔女の眼をして貴女に逢うわ、
貴女に逢うため空を飛ぶ。


山の貴女のそばがいい、
さいわいあれから一年経つし、
山の貴女に逢いたいな、
さいわい今日は晴れてるし。

いままで逢えずに生きてきて、
絶望なんかは無視したよ。
どんなに悲しい日常も、
ちゃんと受け止め泳いでた。

義務も権利も知らないや、
あたし貴女が好きなだけ。
見栄も虚飾もいらないや、
まっすぐ目をみて話したい。

ねぇおいでよと誘われて、
貴女に逢いに行かないと、
魔女の沽券にかかわるし、
そうじゃなくてもただ逢いたい。

ねぇおいでよと誘われて、
貴女に逢いに行かないと、
貴女が寂しく泣いている、
そんな姿が目に浮かぶ。

愛に始まり愛に死す、
そんなホントは置いておく。
貴女のためならこのままの、
引きずる命を捧ぐ夢。

一年逢うのを我慢した、
貴女はいかがおかわりか?
捧げて尽きないこの愛の、
行き着く先が空を飛ぶ。

山の貴女のそばがいい、
さいわいあれから一年経つし、
山の貴女に逢いたいな、
さいわい今日は晴れてるし。


ハロウィンの、
よる泣き乱れる悲しみの、
理由は貴女の死んだ事とか………








自由詩 ハロウィンの夜 Copyright 秋葉竹 2018-10-23 07:40:17
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