道草
ひだかたけし

雲の切れ間から
青が光って覗いている
俺はくたびれ脱力して
道端に腰掛けている
わけの分からない宣伝カーが
ゆっくりと通り過ぎて行く
ひんやりと動かない空気
傾きかけた太陽
何も変わらない風景のなか
俺は重い腰を上げる
風景の一部になろうとして
うっかり声を立てないように
静かに 静かに








自由詩 道草 Copyright ひだかたけし 2018-10-18 14:56:49縦
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