秘密
ミナト 螢

目立たないように
言葉を包んだ
ガムの銀紙で
生温かく

あの爆弾は
破裂する前に
風船を作り
香りが抜けた

味のなくなった
人間がいたら
渇いた喉を
何で濡らそうか

銀紙で丸めた
嘘や本音を
いつかは誰かに
伝えるのかな

隠したままの
秘密は重たくて
櫛でといてやると
髪が流れた


自由詩 秘密 Copyright ミナト 螢 2018-10-07 17:27:59
notebook Home 戻る  過去 未来