あきらめの色
犬絵

心の色は
なにいろ?

どうしよう
アイスを食べても冷たくない
病いのなまえをなんといったか
どうしよう
この街の色が白黒になり
心弾まない病いはなんといったか

どうしよう

送られてくる
サインひとつ
覚えられずに
まるで闇夜を照らす光を
失ったようだ

どうしてだろう

流れ続ける
かのじょの歌は
世界に温もりを与えてくれる

ぼくを嘲笑う
人の話は、しない

ぼくの大好きな
人の話も、しない

ぼくは
しゃべらずに
走り続ける

どうしてだろう

流れ続ける
かのじょの歌は
世界に温もりを与えてくれる

どうしよう

ぼくは
かのじょが
好きなのか?

そうでないかも
わからない

どうしよう

かのじょの
正義は
わかるのに

真剣に考えて
わからない
好き

なら
それは
好きとは
呼べない
気持ち

なのか?

心の色が
見えない、
それを知って
どうすることもできなかった
朝は
ただ、
汚れてしまい
重くて
支えられない
喜びを
あえて
届けられない
虚構と
切り捨てる

あらゆる
きぼう
ゆめ
あたらしい
そら
それらを
すべて
ないものと
する

かのじょの
ことも
きっと
好きじゃ
なかったん
、だよ


心の色は、
なにいろ?

ああ、
ぼくの
目には
まるで
色のない
うごかない
白黒しか
わからない
ああ、
わからないん
、だよ







自由詩 あきらめの色 Copyright 犬絵 2018-10-07 15:02:13
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