ついばんだ
不老産兄弟

笑顔を絶やさず笑わず拒まず
二本の足で突っ立って
いつまでそこにしゃがみついてんだ
毎日欠かさず水をやり
汗を拭き
一体何人もの嘘をついてきた
それほどまでして守る価値があるなら
どうして拘束衣の内側まで否定し続ける
統合もなく失調もなく
自分の姿を見ることもなく

左うちわの街角で行間に溶けちまえば
体なんていらないはずだろ

いい加減走り回るのはやめにして外に飛び出したらどうだ
いつまでもそんなとこで米粒ばっかり拾ってるとお前
サメになるぜ


自由詩 ついばんだ Copyright 不老産兄弟 2005-03-25 11:38:04
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