逆光
ミナト 螢

背中を向けると
トンネルになる
黒づくめの夏服が
消えるまで

面影を見てた
数秒間に流れた記憶が
今を感じる

渡っていくのは
青信号でも
赤信号なら
止まってくれる

君の正しさを
見届けるように

僕を振り切った
逆光の中で

林檎をかじりながら
歩き出すタイミングを
待っている


自由詩 逆光 Copyright ミナト 螢 2018-10-05 18:39:19
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