瓶詰めのベルマーク
ふじりゅう

緩いフタを開けて ほんのり取り出す
ベルマーク 小さな頃の 指紋が張り付いている。
山のような捨てゼリフ
体のドラムがビートする。
真空管のジオラマへ また出掛けよう
金ピカの オルゴールのアルゴリズムが
壊れてしまう 前に はやく

太陽にバレぬように モンスターを狩った
夏祭りの崩御は
引きずったまま
パンクなピース探し それは甘えで
それは数式の 恋愛のはじまり


何処ででも生きていけると思っていた
腐った靴が 地球へ張り付いてる

バカンスに慣れたDNA
お腹の中でくるまって コタツに癒されてる
無論 人に恋してたいけど
殺される事を何より嫌ってる

貴方 今どこに 貴方を居させるの ?
貴方 今どこに 貴方を居させるの ?

ホコリ舞うすべすべ 床 歩いて
頬の上チラリ さ わってみ た、ら

機械 に 塗れた ランプ ぼ
ともしびしたら

風呂上がり またざぶんと たいだの中
いみ の意味 の 意味 考えすぎたの かも
ラップ巻き 作業 で 命が縛られたまま
まま。
実は強靭 なラップ 五重巻き だもの

頬 は すべすべ 親譲り かもね 違うかもね
平和 を ピンフと よむこ ころ
ギシギシと揺れる床 の 木目の境目
ギリギリのところ に 貴方 しがみついて
命を もてあそんで いるのね
あなたと わた し

りん りん なんてこのベル鳴らせばあ
なた には あぁ どう せ ああ ど うせ


自由詩 瓶詰めのベルマーク Copyright ふじりゅう 2018-10-04 15:25:20
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