トゥデイの
竜門勇気


今朝のラジオ、エフエムつやまのテーマは探しものでした。
僕はパーソナリティのうめだって人が好きなので、うめださんがしゃべってるとこを聞くべく番組表を探していました。
夜勤明けに皆様御存知インターネットで番組表をおいてある場所を探し出しそこに参ったのですがなんと!なかったのです。
僕は別に欲しくもないメガネ用の精密ドライバーを購入し、がたがたになった眼鏡のネジを締める、ただそれだけのためにラジオを聞くのを中断したんですよ。
あんまりじゃないですか。過酷極まりないじゃないですか。
見世物じゃないじゃないですか。近所の方が肥やしを買っていたので、「肥やしですか?」って声をかけましたからね、
そしたら、肥やしですって言ってましたもの。
店員さんに聞いたんですよ。エフエムつやまの番組表おいてないですかって。
おいてないですねえって言ってましたよ。今ちょっと切らしてて、みたいなやつじゃなくて、ラーメン屋さんでメダカくれって言ったときみたいな、そんなもん仮に決まってるじゃないですか。言わないですよ。
言わないですって。

いやね言ったら申し訳ないですけど、言ってしまったらね、ネットで見れるから別にそんなにはいらないですよ。番組表は。見れるんですよ。これは仮に言ってしまったらの話ですけどね、
念を押しますけど。

地域の農産品のコーナーをプロの目つきでねぶり、草刈り機のコーナーをプロの目つきでねぶり、優しそうな店員さんに話しかけるまでの時間が今、夢のかけらのように手のひらからこぼれ落ちていくけど、
でも、手元に残ったのはメガネ用の精密ドライバーだけです。早く10月以降の番組表作ってホームページ更新してください。
あと、探しものする時は探しものをつぶやきながら探すといいらしいですよ。
ラジオで言ってましたから多分間違いないと思います。外国の人が実験したらそうだったんだって!すごいですね。家に帰る前に聞きたかったですね。

では、本題ですが今回紹介するのはこちらです。

(♫~マッピーランドのミスSE)

skullcandyの”Crusher 密閉型ヘッドホン”です。
これは、ある層に強烈におすすめしたい商品です。
そのある層っていうのは”パナソニック shockwave”通過層です。
ご存知ですか、ショックウェーブ。スポーツユース向けにごつい筺体とでか目の操作ボタン。ストリート向けに重低音志向に味付けされたサウンド。
後にHipHopクラスタに好まれ、今もmixテープ専用機などにユーズフルなパナのカセットプレイヤーです。SW-xxシリーズにはXBS搭載モデル、VMSS搭載モデルと2つの系統がありXBS(低音強調)は今も使用している方も多いのではないでしょうか。
ただ、今回オススメする方々はそちらではございません。VMSSの魔力に今も取り憑かれているあなたです。
何も知らないレコード針の先端に絡まったホコリ程度のセンスの持ち主には申し訳ありませんが黙っててください。

あ、はい。

暴力をちらつかせられては仕方ありません。
やめてください!ちらつかせるだけにしてください!
ちょっとみえるぐらいにしてください!

説明すると、VMSSはパナが誇り(後に割とあっさりと捨てる)提示した革新的な音楽の感じ方の一つ。
”ヴァーチャル モーション サウンド システム”のことです。
シンプルに言うと、音楽の一定以下の低域を振動に変換するシステムですね。
これで音楽を聞くとベースだのドラムのバスだのロータムだのが耳元でブンブン震えます。これが面白いんですよ。
それこそHipHopがらみのmixだと、バスドラムがタイトに跳ねますので強制的に体でリズムを取らされているような背徳的な体験ができます。
それも随分前に終売となってしまいました。僕はショックウェーブを失いました。
それから、エクストラベースを売りにしたヘッドホンをいくつか買いましたが得るものは少なかったです。聞く音楽も広がりath-w1000xぐらいまでは手を出しそれなりに感動を得たりはしました。
しかし、かつてのあの振動は忘れられず、ヤフオクやメルカリに目を通す日々。でもなかなか目当ての品は手に入りませんでした。手元にショックウェーブはあったんです。ハードオフで買ったやつが。
手に入らないもの。それはVMSS対応ヘッドホンです。特殊なシステムであるがゆえに、対応ヘッドホンでしかその体験はできないのです。
出物はいつもXBSものか本体のみ。なぜでしょうか。純正ヘッドホンがあまりにも脆いからです。すぐにぼろぼろになるのです。普通に使えばイヤパッドは数年持たず、ほっそいアームは曲がり、折れ、劣化する。
まずイヤパッドが耳元で黒いパンくずになり始めた時点で普通は捨てますよ。替えもないので引っ剥がして使っていましたが。
そのイヤパッドは接着剤みたいなもので固定されているので、あっさりは外れません。
耳を掃除すると黒いパンくずがこんにちは。おやすみさようなら。

そんなこんなで内部のゴムベルトがブチ切れたショックウェーブを捨てて幾星霜。
”振動 ヘッドホン”でインターネット(皆様ご存知ですよね?)を検索しては「でも、これはショックウェーブじゃないんだよな」という忸怩たる思いをため息にまぜて吐き捨てていました。
そして先月、この商品 skullcandyを見つけました。
なんで買ってしまったのでしょうか。ああ、とにかく安かったので。

最高ですよ。どんな音源を聞いてもカセットテープで聞いてたあの感じです。
振動の大きさをいじるスライダーがヘッドホンにそのままついてるのもいいです。
本家の、あの安い買い物じゃないのに高級感のないあの感じです。密閉型っぽい一部開放型が耳の穴を抑えるスプーン程度の本家の中途半端さを追っている。
でも素の音で言えば本家は超えてるような気がします。当時よりシンプルに金かけなくても高音質にできる時代だからでしょうか。
マイクも付いてますよ。耳元ブンブンさせながら彼女とかとスカイプしたらいいんじゃないですか。俺の恋人、ルイ・アームストロング?とかなるんじゃないすか。
ただ、単三電池で内蔵アンプを駆動させるので振動がメーカー公称40時間しか持たないのと、振動に音程感(振動に音程感?)が薄いような気がするのが気になるところでしょうか。
ショックウェーブはシャカゾンビのkokorowarp2000のトラックとかもっと振動しまくりだったような気がするんだよなぁ。
どうでもいい話でしたか。それじゃあ次は来世か魂の話しますよ、納得でしょ。
エフエムつやまの人はとにかくホームページ更新してください。
こちとら昼夜2交替勤務なんで今何の番組やってるか全くわかんないまま演歌30分聞いたりしてます。

skullcandy crusher、最高のヘッドホンでね。


散文(批評随筆小説等) トゥデイの Copyright 竜門勇気 2018-10-04 12:43:23
notebook Home 戻る  過去 未来