相撲嫌い
花形新次
好きだった
北の富士が負けると咽び泣いた
親父の貴の花が
北の湖に勝つと感動で泣いた
二人が私のお気に入りだった
しかし時は流れ
気がつくと
弟子の千代の富士も
息子の貴乃花も
いなくなっていた
それは余りに早く
突然のことだった
残ったのは
訳の分からない外国人と
大したことない八百長野郎ばかり
改めて
冷静に考える
一体、頭空っぽのデブに
何の魅力があるというのか
私もその一人だけれど
自由詩
相撲嫌い
Copyright
花形新次
2018-10-03 19:37:00