時が過ぎても
かの

また元通りになるんだ
わたしの焦燥は少し遅すぎて
青春が一瞬で通りすぎていき
コマ送りにしてもいいけどそれも苦い
置きっ放しにしてた紅茶をすすって

大人になってあの人を待ってみたところで
どうでもいい人ばかりがわたしの目の前を通りすぎて行った
バンドマン、フリーター、SE、何をしてるのかわからない同級生
傘を持って改札前にいたけど、あなたはとうとう現れなかった
昔聴いていた音楽をひっぱりだして聞いたけど
Apple musicから流れるそれはなんだか違くて

まるでわたしは高校生であるのに
昨日撮ったSNOWではなにもかも遅すぎる
あなたがどんなにきれいなことを言ったって
わたしには荒唐無稽なおとぎ話なんだ
異国の言葉を学んでも
わたし、ちっとも人間のことがわからない

わたし、やっぱりずっと幸せを待ってる


自由詩 時が過ぎても Copyright かの 2018-10-01 01:59:53
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