詩とタイと
番田 


僕が今書いた詩と  
かつて書かれた 詩であるものとしての作品の   
その違いが一体どこにあるのかについてを
時として 僕は考えている


僕のかつて無邪気だった頃の
好きだった場所が 僕にはある 
そこでしていたのだ 好きなことだけに限っては  
たとえ 会社が倒産した その日であっても  


僕は思い出の語られた昔の日記を読み返していた
そして 大雨の降る 窓の外を見つめていた
考えていた この先のことを 僕は 逃げるように 
あの頃の若かった頃の自分を一人で思い出している  


バンコクに僕が行ってきたのは この間のこと
景色それ自体としてのアジアを欧米人たちの中で見つめていた
僕は そして 尊さと その無の感覚の中で
自分が 僕は日本人であるという認識を深めていた  




自由詩 詩とタイと Copyright 番田  2018-10-01 01:09:32
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