草野春心



  形の整った
  トートロジーを枕に
  おまえはねむっていた

  安普請の 階段をのぼる
  ハラハラと、曙光が、火山灰のように
  壁に留まる 蛾を擦って……消える

  すべてを 前にして
  影が 濃いのは、光の患う
  病でもあるのか?




自由詩Copyright 草野春心 2018-09-30 23:25:33縦
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