零れ落ちた灰を
ふじりゅう

仄かに湧き出た 命の火が
脳へ移り棲み 考えた

誰もかれもが荷車に乗り
身体という砥石で
視界を研ぎ続けていたのかと

焼けこげ始めたマインドコントロール
小指から徐々にパラパラ

パラパラと零れる何か

コークハイ片手の私はただもう灰のよう
定規で揃えた指先の世界の
ひそひそが
まばらの肉体を否定する

手のひらをなぞる様に葉脈を辿れば
君の火が握り返してきて冷やりとする
集中して。視界を戻して。
足元へ満ちたカスを吸い込んで。


(ハロー、ハロー、今日は。

ご機嫌いかがでしょうか。)


まつ毛が暁で濡れたばかりの私は
まだ流れるように愛を 伝えきれずにいる―





自由詩 零れ落ちた灰を Copyright ふじりゅう 2018-09-30 14:25:06
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