すずむしのうた、希望の詩
犬絵


すずむし
うたう

夜長
いつもの
うたかた
夢みます

こころ
凍らす
消えない
おもいで
あの手の
温もり
だけ
すてないで
ひとつ
ふたつ
みっつ
よっつ
いつに
なれば
いのら
なくても
よくなる
のでしょう

はだか
こころ
はだか
からだ
家で
はだかで
暮らして
いるよる

いちばん
紅い
紅葉の
おちばが
ひとひら
ふたひら
みひら
よひら
いつまで
待っても
落ちやま
ないから

夜長なら
うまし
さけ飲み
包んでくれた
優しい言葉に
感謝を
ささげ

まっすぐ
眼をあげ
まっすぐ
起きます
あくまで
ついでに
まっすぐ
生きます


髪の毛
梳いてる
鏡に
映る
上気したかお
眼をそらします

やっと
求めた
ものを
手に入れ
しあわせ
怖くて
静かな
安らぎ
わたくし
だけが
無邪気で
いれない
真顔を
貼りつけ
興奮してます

すずむし
うたう

夜長
いつもの
うたかた
夢みます

みた夢
讃えて
いるとき
そっと
忘れられない
希望を得ます

まっすぐ
眼をあげ
まっすぐ
起きます
あくまで
ついでに
まっすぐ
生きます






自由詩 すずむしのうた、希望の詩 Copyright 犬絵 2018-09-27 05:00:54
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