秋の心
秋葉竹



秋の、早朝の、爽やかなころ、
あえて、徹夜で、詩を書いてみたら、
こぼれおちた、言葉たちは、まるで、
珊瑚礁のように、真っ白なノートの、

深海で、輝いて、希望を、照らしている
あけるまえに、夜は、そっと、
一晩つるされていた、星をひとつ
窓からこの机に、残していってくれたから

夜には、ありがとうと、伝える
世界は、静かに裏がえり、
朝は眠気覚ましの、小鳥の歌を聴いて、
ゆうっくりと、空に昇っていく

街が、起きだして、
いちばん綺麗なイベントが、はじまる
見わたす限りの、世界の色が、
くれない色に、染まっていく

なにがしあわせなのか、と、
いまの私に、問いかけてほしい
しあわせ、なんて、気持ち、
さっきから、みつかってしまっている

まるで花の都が、ここにある
でも、もう、いいんだよ、って思ってもいい?
わたしの心を、どう、使おうが、
それはわたしの、勝手でしょう





自由詩 秋の心 Copyright 秋葉竹 2018-09-26 07:13:40
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