空を走る
藤鈴呼



繰り返される プロペラの連打
小気味よい音が響くは タイピング
キーボードの上で 鍵盤を弾く
例えば 裏返したら スケボーになる
子供の玩具は 何時だって 便利
算盤でも 剣玉でも 何でも来いだ

唯一つ 気を付けなければならないと するならば
ダルマ落としの瞬間
棒を 間違って 呑み込んでしまったら
脳天 突き抜けるからな
美しい空の色を 憧れのまま 維持したいならば
守ることだね
決して 上向きに 持たないように することだ

振り回しても 文句を言われぬ存在は
笑顔と 柔らかな空気感
感覚が全ての世界では
色合いをも左右する夕暮れのように
全てが自由だ
孤独と領域を勘違いした蔵人が
酒蔵に閉じ込められて 乾杯をする
どんなドブロクより ステキなカフェで
一息を吐く

息は黄色い
目玉の先にある赤い球が
少しずつ 歪んで行くように願う
空を駆ける雲と 同位置で
隠れん坊をしたいならば
今度 機体の内側に 潜んでみれば良い
きっと 見つからないから

そよぐ風と 追い駆けっこをしたら
何よりもステキな週末に なるよ

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自由詩 空を走る Copyright 藤鈴呼 2018-09-23 11:49:50
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