娘から
こたきひろし

ふたりの娘へと私と妻の遺伝子が繋がって
親と子供の絆が結ばれた

それは命の鎖
けして切れたりはしない筈だ

その関係は
偶然か
必然だったのかは解らないけれど
一つの家族になれた
唯一無二の家族になれた

いつか
ふたりの娘たちも
それぞれに
異なる性と出会い


そして一つに結ばれるだろう
愛と言う曖昧な錯覚と
性と言う接着剤によって

命の鎖を繋ぐに違いない

しかし
如何なる生命の個体もいずれそれぞれに寿命を迎える
なるほどその様に
種そのものも
ヒトを繋ぐ鎖も
いつかは切れて絶えるだろう

いつかは切れて絶えるだろう



自由詩 娘から Copyright こたきひろし 2018-09-22 06:09:52
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