船にバスから乗り換えて
番田 


島が点々と見える船の上で思い出していた 
早朝の高架橋の上から見下ろした
僕が見ていた街の静けさ 空港の脇を横切る道を   
いくつもの そこを通る 通勤バイクを


昨日までは夜だった道を行く
いくつものバイクの背中が 後ろから追い越していく 
僕は目指した バスに乗り換えて 次の目的地を
光の通りには何もない 心の中は空っぽで


ヤシの木だらけの風景の中を通り過ぎた
チェックインカウンターで手続きを済ませた 僕は
観光客がいるということを感じさせられた 僕は そして
スマホを売店の売り子のようにいじっていたけれど


儲けはあるのだろうかと考えていた  
眺めた 港に向かう島を 駐車場の柵から
僕は売り子の姿を思い出さされながら とても青い海に
心の中にある道を歩いていた 


自由詩 船にバスから乗り換えて Copyright 番田  2018-09-18 00:40:30
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