かいじゅうさん
ラムネ

わが家に小さなかいじゅうさんがきた

全身毛に覆われて
細くながーいしっぽなんかつけちゃって
いっちょまえに走り回っている

ひとしきり飛んで、跳ねて、転んで
ひとしきり食べて、飲んで、食べて

気づくとかいじゅうの「か」の字も匂わせない
この世のものとは思えぬ愛くるしさで
ニンゲンの寝床を陣取っている

ニンゲンの睡眠を妨害し
甘えれば撫でてもらえ
鳴けば美味しいごはんがもらえるきみたちを

そんな人生の癒やし部隊を
ニンゲンは全力で守っていく。


自由詩 かいじゅうさん Copyright ラムネ 2018-09-17 12:29:07
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