忘却
腰国改修

哀しみの身空で
5,1chサラウンドスピーカー等を購入し
ストラヴィンスキーを聴きながら

眠る前にあの子は
刃物を背の高い水屋の上に隠してた

信じられない大団円
岬の向うに流れ星落ちて

哀しみの身空で
静寂の深夜私の嗚咽

あの子の首を傾げる癖
仔犬のように走って時折振り返る
笑顔、瞳、きらきら輝いていた

哀しみの身空で
5,1chサラウンドスピーカー等を購入し
ストラヴィンスキーを聴きながら


自由詩 忘却 Copyright 腰国改修 2018-08-27 23:53:11
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