化石恋
秋葉竹


照明に
濡れた花びら目を伏せて
選んでほしいし、忘れてほしい

恋しくて
声を凍らす粉雪に、
降られた鼓動は、自由を奪われ

純粋を
このワンピースに飾りつけ
まるで地吹雪みたいに乱れる

いだきたい
運命よりも、とおい月
届くはずない憧れにも似た、

奴にキス
しているなんて言えないよ
だってみんなに嫌われてる蛇

時が砂、
おとす小瓶のような影、
いっさいがっさい責められない罪

不戦敗
だけはなんとか阻止したく
片恋革命おこしてみたのに

夜のうち
こころの化石を発掘し
肉づけしてみて、惚れてもよいわよ





短歌 化石恋 Copyright 秋葉竹 2018-08-25 21:15:15
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