10歳
ミナト 螢

あれは何だったのだろうか
白い下着に
染みた赤い穴

生臭くて吐き気がして
身体を逆さまに
したくなった

汚れた下着を
着替える前に
見つめてしまった
その一点が

創作の剣に
なるような
目を離せなかった
ドキドキを拾い

切り刻んだ
下着の残骸を
オーブントースターで
焦がしながら

返事が来るのを
ずっと待っている


自由詩 10歳 Copyright ミナト 螢 2018-08-25 10:48:17
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