ミナト 螢

ブラウスの白いポケットで透ける
ブローチの星に名付けた永遠

胸に秘めたままの想いと同じ
喋らなくても重さで伝わる

この世界の果ては見たことがない
あの正夢の続きは知っている

星のブローチはエレベーターのボタン
夜空の上に立てそうな気分で
抱えた秘密をどこへ運ぼう

ブラウスに穴を開けると
醜くなるからずっと
飾られなかった星の光が

こぼれるポケット
開いた口で何を謝るの


自由詩Copyright ミナト 螢 2018-08-16 10:17:52
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