革命の旗
ミナト 螢

手ぶらのままでは帰れないという
骨格の上に成り立つ体を

優しい言葉のレシピを添えて
引っ張ってくれる人が良かった

甘えたくなって誰もいなくて
黄昏にダイブしてもいいよね

寂しがり屋の輪郭を持ち上げ
投げ出したい未来を盗みに来てよ

女のコってだけで許されるなら
目が合ったのは四つ葉のクローバー
ハンカチに包みお土産にできた

旗のように揺らした後は
理想で固めた壁を壊して

電話ボックスを置いたらきっと
夢を探すための
タウンページに出会える


自由詩 革命の旗 Copyright ミナト 螢 2018-08-11 10:22:42
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