森の陽
秋葉竹




天秤座
生まれだけれど揺れている
ばかりじゃないのよ、切り裂け自分を


やめた恋
ひつじが深夜の安らぎ被(かぶ)って
やたらめったら、やって来る柵(さく)


森の陽が
いちばん綺麗な理由をかぞえて
もつれそうだね、少女(あなた)の黒髪


その月は
リアルでないのに、照らす灯(ひ)は
一切合切、悲しみ背負って


いまもなお
忘れられない味の店
辛(から)さで泣いたわ、思い出ではなく


敬虔に
祈った願いはまだないあたくし、
かっこいいだろ、惚れたか神様?







短歌 森の陽 Copyright 秋葉竹 2018-08-11 06:57:18
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