灯すしろがね
秋葉竹



からみつく
からだのいちぶが運命の
こんな闇夜を灯すしろがね


べろべろと
なめたアイスの色の舌
ちょっとお下品とろける腰つき


なんという!
好きを好きではないという
頑迷固陋なおおかみいっぴき


ゆめはじけ
突っついたゆび血がにじむ
目のよこ気軽にピースのゆび文字


さくら咲き
散る花びらの坂道を
酔って冷たく笑う静けさ


いつの日も
笑われうつむき沈んでた
こわばる、笑顔の、手かがみ、伏せてね


黙ってな
心変わりを責めちゃダメ
永遠なんて、ホラ、ないものだものね


眠りたい
思考のリズムが月越えて
森の泉に映るとこしえ



身を捨てて
プライド捨てて夜を越え
この部屋へきたあなたの味方さ


どちらでも
お好きなほうを選んでね
泣いてもからりと晴れては、みせるわ。







短歌 灯すしろがね Copyright 秋葉竹 2018-08-09 22:28:08
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