誰の罪状
ふじりゅう
斜め70度のバス停に立ち
しかしどこにも行けぬだろう
おもむろに砂利を頬張って
陸の藻屑を眺める
布団に横たわっていた
君のちゃちなぬいぐるみや
掌の中の500円硬貨
全てバラバラの記憶にして
凍る程別れを告げた
崩れた自販機、道路は口を開く
幾千万の花束で汚れた
大地に罪状はない。
全てを許す時が来るとすれば
別れを告げられる時だろう
全てを許す時が来るならば
それは
自由詩
誰の罪状
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ふじりゅう
2018-08-09 16:47:19