夏時間
一輪車

昼の夜を泳ぎ
 夜の昼に縛られ
  朝の夜に拝跪する
汗の、
たもとの
白い
虚空 を
手のひらに摘みながら
耳をすます

なにゆえに
生を願い
なにゆえにカナカナと泣く
日暈の
オス

ぺらっぺらの胸骨を
腫れた指先でなぞり
ひやし
飴売りの
葬列の
影のごとき
カーテンからこぼれる
太陽のしずく
にめを
落とす
そとはとおに滅びて
いる 
だらう
盛んに色濃くつぶれて
いる
だらう
だから
なかはががが
冷房に干からび

おん亡のがん筋は
だだだ
引ン力で崩れるばかり
ごうごうと
たくましく
黒い
神ばかりが
洗面器にあふれる雨の
シンクを
すべっている

にげまどう
神を踏みつぶし
つめ先で
つぶれた外部に供養して
ヂュポン紀の石鍋で
夜の夜を
煮る



自由詩 夏時間 Copyright 一輪車 2018-08-08 09:54:39
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