距離
ミナト 螢

測れないものほど
求めようとした

譲れないものほど
守ろうとした

例えば君との最短距離だ
顔を近づける時に
輪郭を辿れば

地球の裏側にいるような
気の遠くなる一瞬を
秤にかけても何の価値もなく

ただ君を見ている時間だけに
重さはあるのだろう


自由詩 距離 Copyright ミナト 螢 2018-08-02 18:22:22
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