蛍光灯のヒカリに守られながら
よーかん


・・・。

記憶の向こう側にいきましょう。

あの日

そう

太陽に
犯された

あの日の当事者

あの少年が

いま
まさに

国道沿いの
ローソンで

タナオロシをする
少女に

あの日の真実を話しはじめる

夜中、
朝の3時

ボクの名前は
もう違う名前だから

あの少年
彼のココロが
太陽を
太陽に

呑まれたその時の
痛みの真実を

キミに教えてあげることなんて
もう出来ないのかもしれないけれど

カレは
周りのオトナ達に言われるまで

太陽を憎んだり
恐れたり

ジブンを悲しんだり
さげすんだり

したりしなかったどころか

それが痛みだったことさえ
気付いていなかった

そうなんだ
ホントのはなし

ボクがカレの痛みに気づいたのは
カレのココロに
思い出が薄れていく
不安が現れた瞬間だったから

カレは
思い出の中で
何度も太陽を

抱きしめているのだから

大人たちには
それが
理解できない

それだけ

キミはまだ少女の頃の
オモカゲを制服の下に隠しているから

ボクが今でも
太陽がそれを許すなら

何度でも
やきつくしてくれるまで
あの太陽のヒカリの中で

ボクとカレが
この地での名前やすべてを

忘れてしまえるまで

また太陽を




キミも行かないか
いっしょに













自由詩 蛍光灯のヒカリに守られながら Copyright よーかん 2018-08-02 03:37:06
notebook Home 戻る  過去 未来