パンとサーカスが機能しない年齢層への挑発的ブルース。なんだかんだでもうダメなんだろ?
よーかん

朝四時半に出れば、舞浜六時開始の作業場に充分間に合う。三時半にはベッドを出る習慣が今は必要もないのに身についている。ジブンの時間だ。

睡眠は二回にわけている。昼休みは食事をとらず寝て、夜11時半あたりに寝るパターンになっている。ダルいとかそういう感覚はあまりない。いつも同じことをしていると、大抵のことにはなれてしまう。唯一苦労したことと言えば、クルマの負担が少し多くて疲れることだ。古い軽の作業車で高速道路を走るのはとても疲れる。

大抵のことには慣れてしまうと言ったばかりなのに、ナニ言ってんだ。そう思ったひとは正しい判断力を持っているヒトだろうと思う。期待通りに物事が進まないと疲れるものだ。

塗装の作業はあまり向いていないのだろうと思う。塗装面をオービタルサンダーで研ぐ作業は好きだが、塗装自体に自信がないのだからしょうがない。指定された色を調色する作業など気が狂いそうになる。なんでこんなに細かい要求を、こんな施設で働いている作業者にもとめることが出来るのだろう。汗をたらさないよう細心の注意で距離をとり、サカナの形をした乗り物などを塗装している仲間の姿を思うと、昼間、エアコンの中でパソコンに向かって仕事をしているジブンに、手抜きをしているような気分になる時がある。

あんな値段でなんでそんなにちゃんと出来るんだ、そんな質問をしたくてしょうがなかった。彼等は十数年間同じ値段で働いている。ヒト手が足りないと、たまに呼ばれるため、ラッキーと思い、作業場通いをダラダラと続けていたが、もうここでは働きたくないなと思って、伝えても、ハッキリとした答えが得られなかったため、ケンカして仕事放棄して作業場にそれっきりもどらなかった。

なんの契約もしていないのだからそれでいい。口約束でやとわれている人間なんてのは、そうやって生きていいのだ。

昔の職人はイヤなら絶対やらなかったから、値段も高かったのだ。バイト代に毛が生えた程度のカネで働きながら嫌なことを押し付けられて、影で愚痴しか言えないみじめなオトコ連中なんてのは、一緒にいて気分が悪くなる。連中は、ジブンが惨めな存在であることを認めることも出来ないでいる。嫌な事は嫌だとハッキリとジブンにだけでも、理解させるべきじゃないか。それでないと糖尿病とかになって、インポになるだろうよ。

心配して言ってんだよ、オイラは。

日本のトップは、昔からのカネを持っている連中と、その家来。そしてヤクザ気質の親分ヤロウ達。表面だけは、サラリーマン社長の天下みたいに見えるだろうが、本質的に日本は、弱肉強食ではなく、強欲であることも認めようとしない涼しい顔した連中と、そのカネに群がる有能なサイコパス達が、一般人の労働力を食い物にしている、そんな構図でありつづけるはずだ。一般人の中には、少しでも良い餌をもらえるグループに仲間入りするためだけに、必死に努力する人生を選ぶ。それはそれでゲーム感覚で生きれて、ヒマな気分にだけはならずに済むだろうなと、書いていて感心してしまった。ヒマほどカラダに悪いモノはない。

ああそうか、そうやって、皆、逃げることを考えもせずに、希望を持ち続けているのかな。

アリとキリギリスは、根本的に違う存在なのだから。アリをハチが養蜂家のために調教する世界。

希望を持たないヒト達の素直な忠誠に依存しながら。

まるで全て世界経済のせいだと言わんばかりに、デフレを喧伝しまわり。その成功報酬に、輸入物のクルマに乗れるジブンのステータスを得て、脂っこい顔を良く洗顔して、大満足してやがる、有能なメディア連中。しっていますか。大手テレビ曲の正社員って、たかが線数百人しかいないって。後は全部、下請け。

必ずいつかゾンビ・アポカリプスに怯えるだろうね、連中は。

もう限界なの、

まだ気付いてないの?

すでに糖尿病なんじゃないかね、

キミのチンポコ。







自由詩 パンとサーカスが機能しない年齢層への挑発的ブルース。なんだかんだでもうダメなんだろ? Copyright よーかん 2018-08-01 10:58:54
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