夏のスプラッシュ
番田 


僕は夏の雨の日に
僕は夏の雨の憂鬱を感じていた 
そして 頭にのしかかる 重い大気に   
疲れのようなものを この 頭に


椅子にもたれてスマホをのぞくとフジロックの光景
しかし 雨で 向こうは 大変らしい 
それが楽しいのだという人もいる しかし雨であること自体を
スマホで見ている僕には理解することができなかった


僕は来月はタイに行こうと思う
美味しい食べ物の他にも何か得るものがあるのかもしれない
きっと異国の地で 来月は
国内にはない得るものがそこにはあるかもしれない


しかし何も無いだろう 青い海に 白い雲と
そして 怪しい女に 愉快な男の他には 白い幻想と 
そして 黒い女に 安い食べ物 美しい服があるのかもしれない
そんなものが極彩色の風景の中にあるのかもしれない 




自由詩 夏のスプラッシュ Copyright 番田  2018-07-30 00:14:04縦
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