展開図
ミナト 螢

君の歌声が透き通るから
ひと針ずつ縫った空気の流れに
足を外へ払う翼があって
落ちない夢を両腕に抱えた

色んなモノを失くして拾って
届けてくれる君の音楽が
僕の内側でこだまするように
温もりのある日本語を挟む

君は詩人だ
翼をみんなに分け与えても

美しいバネで跳躍するほど
力強く生きて心臓の真ん中で
構えている

矢で刺されることも
今の君なら笑い飛ばせるね

長かったこの時が来るまでに
どの位の愛に踏まれただろう

君の心はまだ漂い続ける
原点に戻りどこへ向かうのか
僕はもう既にゾクゾクしてる


自由詩 展開図 Copyright ミナト 螢 2018-07-29 10:19:39
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