夏の星
秋葉竹

川の舞い
いともあっさりひとつぶの
たそがれ色の蜜柑を呑み込む

爪をみる
ふるえる瞳はなに思い
私の夜に怯えているのか

夢をみる
悲しいキウイはすっぱくて
ハンバーガーには必須くだもの

恋します
しますと宣言することが
してないじぶんが足りない野望さ

やさしくて
どれどれどこが傷むのと
眠った私をさわるのどうして?

炎天下
凍えるほどの失恋を
したのはあなたの冷え切ったへや

夏の星
掴み取りたい三角を
さかさにしたようなハートのこころを

まよう魔に
おそれているまに稲妻に
撃たれ悲恋にだまり切る夏






短歌 夏の星 Copyright 秋葉竹 2018-07-25 10:53:51
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