散歩
ミナト 螢

時間の中に
抜け道を作り
空っぽになりたくて
飛び出した

濁った瞳や
淀んだ思いが
自転車のように
回転するから
透明に等しく
輝いていく

手ぶらの私が
帰る場所まで
迷子になる位が
ちょうど良い


自由詩 散歩 Copyright ミナト 螢 2018-07-15 19:54:26
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