凡庸な
はるな



あなたの
爪をきってやるの
忘れていた

過去がひとつづきだと
まるで信じがたい
新品の朝

お湯はいつもどおり
湧くけれども
忘れながら
愛すと決めたのに
髪は伸びる

ありふれた夢だった
みたかどうかも
思いだせないくらいの
でもたしかに





自由詩 凡庸な Copyright はるな 2018-07-13 08:11:20
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