雷に打たれて死ね
花形新次

電気ショックで
ほんの一瞬
まともになったかと
思いきや
次の瞬間絶命している
壮絶な死に方を
自称詩人に望むのだが
そんな低確率を射止めるほど
特別な存在ではないから
奴等は自称詩人なのだ
驚くほど平凡で
際立ったところは
何ひとつない
死に方もありふれていて
アパートの一室で
腐りかけたところを
発見されるのだ




自由詩 雷に打たれて死ね Copyright 花形新次 2018-07-06 19:59:57
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