風鈴の詩
ミナト 螢

白いそよ風が
天まで届く
その間に割れた
空気の音が
鈴と重なって
リンリンと鳴る

透明な自傷行為
のように
ガラスの体を
傷付けながら
あなたは何を
刻んでいるのか

時計みたいに
正確じゃなくても
あなたは歌うことが
出来るけど
風が無い日は
どうしてるのだろう


自由詩 風鈴の詩 Copyright ミナト 螢 2018-07-06 15:54:34
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