忘 題(z)
信天翁

         冬には 春を想い
      夏になると 秋の到来を
           呟いて みる
      その日 その日の天候に
    むなしい注文を 繰り返して

          街なかの広場は 
       つつじが丘 四号公園 
        の立札が建っている
             そうして
 ベンチも ブランコも すべり台も
          錆いろとなって
      静かに 子たちの到来を 
      待ちわびているのだろう
      そうだった そうだった
 スズメもカラスも ジャングルジム
には 寄り付きもせず に いるんだ
 



自由詩 忘 題(z) Copyright 信天翁 2018-06-27 14:08:07
notebook Home 戻る  過去 未来