6月の海を行く
番田 


僕は半年ぶりぐらいに そして
しかし テレビのサッカー中継に海を思いながら
飲み屋で 僕は でも yに会い 目を 閉じていた
前と同じ食べ物を そんな 隣で注文されていた 僕は飲み屋で


風はその時と違って 暖かかった 昔 僕は
彼と旅に出かけたけれど しかし 今 会っている意味はなんだろう
この手は 今話している言葉を忘れてしまっている
若者たちが騒いでいた しかし 瞼を開いた目ではいた


言葉の数々を 彼に伝え 耳を傾けると 僕は
皆 すでに 辞めてしまった五反田の 僕は そして
かつて僕が編集プロダクションにいたのはいつだっただろうと思った
角を曲がった同僚に そして 手を振った日のこと


僕と一緒に働いていた同僚と 2018年の渋谷を 歩く 
五反田に忘れてきた僕自身も 雑踏の中に消えてしまっていた 
僕はスマホをタッチして あれから一度 彼にメールをしたけれど 
返事は 海の色以外 ググっても しかし 無かったのだった



自由詩 6月の海を行く Copyright 番田  2018-06-24 21:24:35縦
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