綻び
笹峰霧子

綻びができるとすぐに繕う
わたしの癖
そこまでで傷みを止め
そこからの広がりを続けるため

一本の糸がほつれると
糸はつぎつぎに解けて
大きな穴ぼこになる

買い替えなきゃいけないセーター
割れた隣り人
虫に喰い尽くされた蜜柑
死に至る病

人も物も
果実も
身体も
み~んなおなじ

だから私は
早急な繕いをする


自由詩 綻び Copyright 笹峰霧子 2018-06-23 16:17:03縦
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